子どもこころ、親のこころ
金曜日, 9月 1st, 2006毎日、こころが痛くなるニュースが多い。子どもが親を殺してしまう、親が子どもを殺してしまう事件がなんて多いのかな‥。「親子の絆」を無視できないことばかり。
うちは母子家庭だから、「離婚した親の子ども」に焦点をあげられるニュースにはやはり敏感になる。そして、つい自分と重ね合わせてしまう。どうしてこんな結果になってしまったのか、その子どもに、その親にこころをあわせると、涙が出てしまう。
子どもの悲しみ、親の苦しみ、両方がわかる。「離婚」は、夫婦関係を修復できない過程の結果として、どうしようもないことがあるから仕方ないけれど、「親の勝手」といえば勝手になってしまう。その後の子どものこころをしっかりと受け止めてあげる覚悟をしないといけない。そして、一人で子どもを育てる大変さを理解し、助けてくれる人たちの存在は、絶対に必要だと思う。
離婚して1年半、最初の「大いなる決意」とは裏腹に、私も一人で子育てし、仕事をするのは、想像していた以上に精神的に負荷がかかることで、ビックリした。でも、結構気力で、頑張れちゃうんです。「まだ、大丈夫。まだ頑張れる」そういう風に続けていくと、いつか「ぽきっ」と簡単に自分が崩れるときがあるんです。それは身体を壊してしまったり、子どもに我慢をさせてしまって、ストレスを爆発させる結果となったり‥いままでにやはり何度かありました。そうすると、自分の顔は厳しくなるし、オーラもカサカサしわっぽくなるし、ツノははえるし。こんなのはダメ!もう自分一人で頑張るのは、本当にやめよう。一人でできる訳がないんだ。と素直に認めて、親姉妹ばかりでなく、親戚やお友達などにも何かあればお願いして協力を求めるようになりました。それで、自分の精神的なバランスもとれるようになったし、子どもも大分安定するようになって、生活や仕事に少しずつ余裕ができて楽になった。母子家庭、父子家庭では、両親そろっている家庭よりも、より密接に親子の絆を創っていかないと、バランスがすぐ崩れてしまう。子どもか親か、どちらかが倒れたらもう大変。また、子どもにとっては親の愛はもちろんだけれど、他人から、身内からもどれだけ愛情をもらっているか感じられるかが大切かもしれない。
カウンセリングに来る方には、一人で子どもを育ててる方、離婚を考えている方もよくいらっしゃって、現実の大変さで疲れている方も多くて、心中もわかるし、人ごとだとは思えない。そして、片親で育った境遇の方も割合としては多くくるので、親がいなかった孤独をどうやってうめればいいのか向き合っている‥その寂しさは、本人じゃないと決してわからないだろうと、私も胸が痛くなる。
でも、両親そろっていても、絆をつくれない子どもたちが増えている。それは、子どもではなく、親の問題であるから、親御さんがいつか気づき向き合う日がくるかもしれない。それは、きっと子どもから教えられるんだろうな。どちらにしても親が目をそらさずに自分のこころに目をむけて、子どもをしっかり受け止めていかないと、悲しい事件は増えていくのかもしれない。
ニュースをみるたびに、私に何ができる訳ではないけれど、何かできることはないかなぁ‥とつい考えてしまう。いつもいきつく答えは、私は私の人生を歩み、自分のできることを精一杯やっていこうということ。そして、自分の子どもを、何があっても、いやがられても、嫌われても、抱きしめ続けていこうということだけ。